全く新しい電子辞書の誕生
最近買ったお気に入りの電子辞書Yiidaの記事を書こうと思って、久しぶりにネットで電子辞書を調べたら、この21世紀に未だに紙の辞書が良いか電子辞書が良いか論争が続いていてビックリです。
自信満々に擦り切れた古文書のような辞書をネットに上げて、一覧性がどうかとか、書き込みができるとか電池がいらないとか書いている英語教師が日本にはたくさんいるんですね。

20年以上前に電子辞書買ったときにも同じようなネットの書き込みを見ましたけど、GAFAが世界の覇権を争っているときに、日本の高校では英単語調べるのに紙の辞書開くんですか?
そもそも、情報が氾濫してスピード感が求められている現代で、紙の辞書強制されたら英語嫌いにならないかなあ。
学生のときは、重いし使わないから辞書は学校のロッカーに置きっぱなしにしてましたけど、その時スマホがあって、手軽に英単語調べられて、海外のサイトや動画が見れたら英語がもっと身近になったかなと考えたりもします。
ついに電子辞書の進化が、時代に追いついた!むしろ追い越した!
関係ない話をしてしまってすみませんでした。
最近、購入した電子辞書Yiida S1の紹介がどうしてもしたくて、色々調べていたら脱線してしまいました。
Yiidaは、机に立てて、開いた本の英単語を指さすと、指された先の単語をカメラで読み取って、発音と単語の意味を音声で教えてくれる電子辞書です。
クラウドファンディングのMakuakeで、旧モデルのYiida H5が商品化され、現在のS1はその後継モデルになります。
S1の本体には、小さな液晶がついていて、単語の意味が表示され、同時にbluetoothで接続されたスマホに、研究社「新英和中辞典」(第七版)での検索結果も表示してくれます。
スマホは必要なときだけ接続すれば良いので、本体だけでも稼働します。
また、辞書が内蔵されているので、ネット環境がないところでも使うことができます。
実際に使ってみないとよくわからないかもしれませんが、ペン型のスキャナーで英単語をなぞると英語の意味を表示する電子辞書があったことをご存じの方もいると思いますが、Yiidaは本体を動かす必要はありません、広げた本の調べたい単語の位置を指で教えてあげるだけです。
本体を机の上に立てて、上にスライドさせると電源が入るようになっていますが、その際に本体の下の吸盤が真空になって、机に張り付きます。
本体を下にスライドさせると電源が落ちるとともに、吸盤内に空気が入って本体が動かせるようになります。
動画出典 公式youtube Yiida H5(旧モデル)
このギミックは、よく考えられています。
カメラで広い範囲をカバーするために、本体を伸ばさないといけないのですが、そのままだと本体が細くて重心が高いため、ちょっとした振動で倒れてしまいます。
吸盤でそれを塞いでいるのですが、吸着力がかなりあるため、机に足が当たってしまったぐらいでは倒れません。
ただし、本体を立てる机の表面に凹凸が有ると、吸盤が張り付きません。
辞書は電子になり、更にスマホに置き換わった

スマホの普及でわざわざ電子辞書を持ち運ぶ必要はなくなりました。
英語は、より身近になりましたが、スマホでも使い方は電子辞書と同じです。
google翻訳アプリを使えば、カメラで写した英語の表記を日本語にして表示することはできますが、それでも、スマホを出して、アプリを立ち上げてカメラを向ける動作が必要で、読書の妨げになります。
カメラ型の辞書の場合、ピンポイントで調べたい単語だけを調べることも困難です。
Yiidaの指差し方式は、読書の勢いをほぼ削がずに単語の意味を調べることができます。
検索速度も即座とまでは言えませんが、だいたい一秒以内には読み上げてくれます。
使ってみて一番驚いたのは指先の認識がとても正確で、単語の位置をほぼ間違えないことです。
この手のガジェットの場合、認識率が悪くて使えないことが多いイメージがありますが、十分に実用レベルには達しています。
仕事や生活で英語が必要になったとき、英語がすべて電子情報で提供されるわけではありません。
紙媒体の本や新聞を読む機会は、いまだにありますよね。
これまで、意味のわからない単語を辞書に入力して調べる作業は、洋書を読む際の最大の障害になっていました。

テキストで英語の勉強をしているならそれでも良いのかもしれませんが、ビジネスはスピードが重要、いちいち辞書を引いていられません。
読書のスピードを妨げないためには、単語を入力するという作業をどうにかして省く必要があります。
次世代電子辞書Yiidaの魅力
Yiidaは、入力が必要ない電子辞書
これまで、辞書というものは、必ず辞書本体を手に取る必要がありました。
紙の辞書もページをめくらないといけないし、電子辞書でも開いてキーボードを押す必要があります、カメラ型の辞書でも、ペン型の辞書でも本体を手に取るという作業からは開放されません。
Yiidaの場合、机にセットしてしまえば本体を操作する必要は一切ありません。
あとは、机の上に本を広げて、意味がわからない単語を指差すだけです。
読んでいる本も、調べていない時は机から移動させて大丈夫です。
分からない単語に当たったらYiidaの前に本を置いて、指で指すだけ。
スキャンされる範囲は、A4用紙2枚分なのでそこまで広いわけではありません。
例えば新聞などの大きな紙媒体でも、読んでいる箇所をカメラの前に持ってくればよいだけなので、問題なくYiidaで辞書を引くことができます。
カフェでこれを立てて本を読む人はいないと思いますが、図書館のような音を立てられない場所でも、スピーカーをオフにすれば本体やスマホに日本語訳は表示されるので、問題なく使うことができます。
また、持ち運ぶことが前提になっているので、本体は細長くて軽量です。
本体内蔵スピーカーの品質は高くありませんが、スマホと連動させればスマホのスピーカーで発音を聞くことができます。
また、スマホに調べた単語の履歴を残すことができるのであとから復習をしたい場合でも簡単に調べることができます。
かなりとがった辞書なのでいくつか注意が必要です。
Yiidaは、熟語には対応していません。
単なる単語の意味と塾語になった意味が大きくことなることも多いので熟語を調べることができないのはかなり、不便を感じます。
スマホと連動させた場合でも、単語を調べた後、接続詞を追加して熟語にすると言った操作もできません。
また、単語の途中で、ハイフネーションで行が変わった場合も、一語として認識することはできません。
せめて、スマホ連動したときに追加で単語入力できるようにしてくれると便利になりますが、おそらく辞書の権利の関係か、スマホからのキーボード入力が制限されています。
雑誌やコミックを読んだ際に、文字の背景に写真や絵があった場合、認識しないことが多いことも使い方によっては致命的です。
特に雑誌を読むときに使いたい方はなかなか識別されずにイライラするかもしれません。
余人を持って替え難し、Yiidaはオンリーワン辞書!
いろいろ改善してもらいたい点もあるし、ユーザーを選ぶガジェットですが、それでも洋書好きな人が、初めてYiidaを使ったときには、新鮮な驚きがあるはず。
kindleを初めて使ったときもこれなら、英単語を簡単に調べられると感じた方も多いと思いますが、電子書籍でも、単語をタッチして指定する作業が残っていました。
Yiidaは、人差し指で指すだけなので、読んでいる箇所が迷子にならないし、本以外を触る必要もありません。
約2万円という価格を高いと思うかやすいと思うかは、まさにあなた次第。
たまにセールをしているので、amazonで値段が下がったときに購入しても良いかもしれません。

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